大船渡市派遣レポート 第3回 (学校教育課勤務) 佐塚 一仁
1.勤務状況
2 月に引き続き、地震により被災した小中学校の法面復旧工事の現場監督及び津波の被害にあ
った小中学校の移転先の測量業務の現場監督業務を行いました。法面の工事については 3 月の下 旬で完成し、どうにか私が佐久へ帰る前に完成形を見ることができ、ひとつの達成感を得ること ができました。測量業務については、測量の基準となる基準点測量、現地測量まで終えたところ で派遣の期限を迎えました。夏ごろまでかかる業務ですので、24 年度の 4 月より他市から派遣さ れる予定の職員への引継ぎとなります。
また、3 月は年度末ということから、卒園式、卒業式などの行事が各園各校で行われました。 その中でも今年度の大きな行事として、小学校の閉校式がありました。大船渡市立甫嶺小学校と 崎浜小学校が閉校し、新年度から越喜来小学校と統合されます。この式典の準備・当日の進行・ 片づけを学校教育課職員と PTA の方々、小学校の職員の方々で行いました。式典当日、在校生の 発表では小学校の 140 年の歴史が語られ、間もなく母校がなくなってしまう悲しさと、これから の新しい学校で過ごす期待感が伝わってきました。長い歴史のある学校が閉校するという大きな 行事を経験できたことは、大船渡市への派遣の中でも特に貴重なものとなりました。
○末崎中学校法面復旧工事 着工前 ○竣工後
2.震災から一年
3 月 11 日、 被災した市町村でそれぞれ追悼式が行われました。 大船渡市ではリアスホール (市
民文化会館・図書館)にて東日本大震災大船渡市追悼式として行われ、1000 席以上ある大ホー ルに座りきれないほど多くの参列者が会場を訪れました。オープニングセレモニー、黙祷、追悼 のことば、 献花と、 淡々と進められた追悼式。 その中で、 遺族代表の千葉さんの追悼のことばに、 多くの人が涙しました。話しかけるように遺族の方々へ後悔や自責の気持ちを伝え、そこから希 望を持つこと、復興に向けて努力することを力強く言葉を詰まらせながら語る姿に、会場の参列 者は共感していたことと思います。
地震が発生した 14 時 46 分。私はそれから一年後の時間をどこで過ごすべきかと迷っていま した。結局、何度か足を運んだ茶屋前商店街のあった場所へ向かい、時計台の前で黙祷をするこ とにしました。津波で残った建物がほとんど無く、 普段はあまり人影を見ることのない場所です が、この日は何組かの人たちが訪れていました。そして、その時間が来るとサイレンが鳴り響き ました。
3.3 ヵ月を振り返って
あっという間に過ぎた 3 ヵ月の中で、多くの方にお世話になりました。ホテル福富のみなさ んには日々の生活を支えていただき、大船渡の職場ではみなさんに暖かくしていただきました。 また、激励とともに見送っていただいた佐久市の職員の方々や家族にも感謝申し上げます。何よ り今回の大船渡派遣という機会を頂けたことに感謝しております。この 3 ヵ月の中で見たこと や聞いたこと、得た経験は私の人生の中でも特に貴重なものであります。短い時間でしたが、少 しずつ復興に向けて変わっていく街を見ることができたこと、 わずかながら被災地のために尽力 できたことを嬉しく思います。
これからも観光やボランティアとして継続的に大船渡へ行くこと、 被災地での経験を伝えてい くことで復興の一端を担えるようにしたいと思います。
○ホテル福富のみなさん
3 ヵ月ありがとうございました。 また大船渡
へ行く際にはお世話になります。
○おおふなと夢商店街
○大船渡中学校より
太平洋セメント大船渡工場
ホテル福富
大船渡小学校